以前記事にしていた、東海楽器製のCat’s Eyes CE1500がリペアから戻って来ました。
今回も、岐阜県恵那市の9notesさんに依頼しました。特に木工系は安心してお任せできます。
リペア箇所は、
- トップ割れ3箇所補修(うち1か所はパッチあて)
- サイド割れ補修
- バック割れ補修
- エンドピンジャックのビス穴跡補修とエンドピン取り付け
- 牛骨サドル交換
- ブリッジピン交換(スモークド乾燥済み黒檀)
- フレット擦り合わせ
といったところです。
割れが有ったところは、サイドとバックについては全くどこだったのかわからない仕上がり。
トップも裏まで達した割れは手で撫でてみないと判らない程。
他の表面のひびは、光の加減でかろうじて判るのが一か所と、もう一か所は判りませんでした。
こうしたリペア技術があるからこそ、古いギターを再び手にする事が出来るのですね。
古楽器製作家のサイト
によれば、木材の繊維方向である縦方向の割れは音色には影響がないそうで、木材で出来ている楽器ならではの事かもしれません。
フラワーポットインレ(又はトーチインレイとも)と黒々としたエボニー指板にひっそりと乗っかったスノーフレークインレイが素敵です。
音の方は、一音一音がとても綺麗です。澄み切った音です。
オリジナルのD-28は一度だけとあるライブハウスで借りた事があり、おそらく60年代から70年代にかけての所謂ヴィンテージでしたが、とにかくパワフルでどんしゃりな印象でした。特に高音がピーキーで歌うのに苦労した記憶があります。
一方、Cat's Eyes CE1500はパワフルと言うよりも、上品な印象です。僕のような指弾きでの弾き語りには、こちらの方が合っています。下手な歌を邪魔しない、良い塩梅のバランスの取れた、フォークソングの弾き語りには持ってこいの良いギターです。