中古でギターを場合には大きく分けて二つのパターンがあるかと思います。
- 現行品のギターを中古で買う場合
- いわゆるヴィンテージと呼ばれる古いギターを買う場合
1番目の場合は、新品で買うよりお手頃な値段で買える場合があるので、同じ予算内であれば、よりグレードの高いギターを買うことが出来るかもしれません。特に弾きやすさとか音には全く問題がないのに、傷や打痕などのためお値打ち価格になっているもの、俗にプレイアビリティがよいといわれるものは狙い目かも。
ただし、初めてアコギを買うとか入門用ギターの次に二本目を買うとかいう方は、楽器屋さんで試奏してから買うことをお勧めします。初心者のみならず、馴染みの楽器屋さんがあると何かと相談に乗ってくれたり、音楽仲間のネットワークが広がるしね。
初めからネットオークションで買うのはやめたほうが正解です。
ネックが反ってたとか、写真ではわからない大きな傷や塗装の剥がれ、タバコヤニの付着といったトラブルの可能性がありますので、もしネットオークションで買う場合も、ギターの素人なので詳しい状態は写真を見て判断してくださいとか書いてある場合はやめましょう。また、心配な点はどしどし出品者に質問して、それを面倒がる出品者からは購入しないようにしましょう。
とは言っても、僕のように田舎住まいだと、ネットオークションや楽器店の通信販売も選択肢にしないとつらいのですが…
2番目の場合は、価値ある楽器(値段という意味ではなく)を後世に伝えていく意味でもよいことだと思います。
弦高が高いとか、ペグにがたつきがあるとか、クラックのリペア痕があるとか色々な状態のものがありますので、おそらく購入者側である程度お金をかけてリペアする覚悟で購入されると思いますが、ネットオークションで購入する場合の注意点は同じです。
現在所有しているアコギは結果的に3本とも40年以上前のものですが、こうした国産の古いギターに惚れ込んで蒐集されている方もいるそうです。ヤマハのFGシリーズの古い一部のモデルは廉価版だったにもかかわらず結構な値段がついているのもありますよね(こうしたギターはジャパンヴィンテージとかジャパヴィンとか呼ばれることも)。
私の場合はヴィンテージギターが欲しかったのではなく、中島みゆきを聴いていた80年初頭までに彼女が使っていたギター(すでに現行品が無い)を弾き語りライブで弾きたかっただけなので、これ以上増えることはないと思います(多分 -_-;)。
3本とも経年で、ボディトップの膨らみやこの時代特有?のネックの仕込角度による弦高の高さや、経年によるネックの反りがみられ、サドルの高さもぎりぎりでしたので、ヤマハとモーリスは、リペア専門店でネックアイロン(ネックヒーター)によるネック矯正やフレット摺合せのリペアをしていただきました。ヘッドウェイはナットとサドルを交換してフレット摺合をしています。
ネックアイロンは楽器によっては元に戻ることもある(効果がない説の専門店やマニアの方もいますが、効果はあります)そうですが、うちのギターは全く問題ありません。また、本格的にやろうとすればネックリセットという方法もあるそうですが、5、6万円以上かかるのと、この場合も元に戻る場合があるとのことで、僕は専門店と相談してネックアイロンにしました。
ネックアイロンによる矯正はお店にもよりますが、フレット摺合せ込みで1万5、6千円から2万円強はかかると思います。また1本は購入して間もなくペグの交換をしました。
ま、こうした手間暇がかかる事もヴィンテージと呼ばれる楽器の楽しみかもしれませんけどね。
以前に書いたように、たまに顔出すフォーク酒場にはMartinやGibsonなどが置いてあるので、わざわざ買わなくても弾けるので、今のところ沼にははまらなさそうです。