Headway(ヘッドウェイギター)の創始者のひとりで、マスタービルダーの百瀬恭夫さんが、亡くなられました。ご遺族、関係者の皆様には衷心よりお悔やみ申し上げます。
私もこれまで2本のヘッドウェイを所有しておりました。
初めて購入したのは30周年記念モデルのHJ-908re。
その後2023年1月に購入したのが、このギターの元になった、ヘッドウェイ創業期に製作されたHJ-908です。
HJ-908reの方は、工場規模が大きくなった2007年製なので、百瀬さんは製作には関わっていらっしゃらないとは思いますが、HJ-980は創業3年目の1980年製なので、間違いなく百瀬さんの手によるギターだと思っています。
J-45タイプなのにロングスケールという変わった仕様ですが、マーチンを分解・研究したギターを展開するための立ち上げたヘッドウェイ故なのでしょうか?
40年以上経過した結果なのか、音色も、J-45タイプのワイルドさはなく、クリアーですが、ヘッドウェイギターに対してよく言われる硬質な音ではなく、優しい素朴な音です。
以前に、都内のショップで何本かの百瀬恭夫さん製作のHD-280カスタムモデルを試奏したときは、硬質でクリアーな印象でした。かといってエッジの立った冷たい音ではなく、温かい音でした。
このギターも完成した当初はそんな音だったのでしょうか?40年以上の時を経て今の音色に育ったのでしょうね
大切にしてゆきたいと思います。