ヤマハA3Rを手放してから5年。コロナ禍の影響もありますが、やっぱり弾き語りでライブに出たいという思いが募る一方です。そこで、タカミネの”Santa Fe”を引っ張りだしてみますが何かおかしい。すごく弾きにくい、おや弦高が…
ネックがかなり反っているし、あちゃ~ブリッジが剝がれている。弦を張りっぱなしにして放置していたせいかも…
こうなったらギターを買うしかない!
弾き語りをするにあたっては、音楽にのめりこむきっかけというか人生を変える決定的要因になった中島みゆきを歌おうと思っていたので、やはりヤマハN-1000以外に選択肢はなかった。実は少々恥ずかしい気持ちもあったのですが、あと何年ギターを触れるかを考えると、もうね。
結局のところオークションなどで数本売りに出ていた中で、一番安くて、ピックガードの交換跡や傷が多かった個体を購入。何となく弾きこんであって音もいいような予感がしたからです。
結果は当たりで、低音弦はボーンじゃなくてゴーンと響くしサスティーンもバランスよく鳴るし、高音もハカランダ合板とは言えキラキラした残響感があって、昔聴いてたレコードの音がする!何より好みの音がするし弾きやすい。
そう、ハカランダ合板の3ピースバックなのでいわゆる前期型です。後期型はパリサンドル単板2ピースなのですぐ見分けがつきます。オール単板の後期型も魅力的ですよね。ヤマハのギターって前期型、後期型ってよくあるみたいです。
試しに弦を買いに行った楽器屋さんや馴染みのPA屋さんに見せても「音がデカい」「この時期のヤマハのオール単板より鳴るんじゃないの」など高評価。
ただ少しネックが反ったりトップの膨らみもあって若干弦高が高かったのと、ピックアップを取り付けるために、勝田進ギター工房9notesでネックの調整とピックアップFISHMANのRARE EARTH MIC BLENDを取り付けてもらいました。
ネックアイロンによる調整は1年経っても全く問題なし。ピックアップはL.R.BaggsのAnthemと迷いましたがピエゾの音が好みじゃなかったのでこちらに。
ただし、FISHMANはPAミキサーの立場からするとには出力が低めなのでプリアンプが必須かな?
ちなみにマグネットとコンデンサマイクを別々に出力してやらないとこのピックアップの性能を活かしきれないと取扱説明書にあるのを見つけて、2ch対応のプリアンプを導入することになりますが、この続きはまた。
参考までに当時のカタログ(1976年)に掲載された主要緒元を掲載します。
胴型 | ヤマハオリジナルウエスタンタイプ |
弦長 | 651mm |
表板 |
えぞ松単板(1978年のカタログでは、スプルース単板) |
裏/側板 | ハカランダ(裏側3ピース) |
棹 | アフリカンマホガニー |
指板/下駒 | 黒檀 |
糸巻 | TM40G(プラスチックつまみトルク調整付き・ゴールド) |
弦 | D'ANGELICO(ミディアムゲージ) |
棹反り修正 | アジャスティングロッド付き |
製造年 | 1975年頃から1979年(前期型) |
発売当時の定価 | 100,000円 |