梅雨時から夏にかけての私の住む北陸は、湿度が連日70%超えで、ギターにとっては過酷な季節です。
つい5月の爽やかな季節には弾きやすかったギターの弦高がやや高くなり、弾きにくくなります。実際に6弦12フレットで約2.3mmから2.4mmだったのが、約2.5mmまで上がっていました。
原因は複合的だと思いますが、ひとつはネックの順反り、もうひとつはボディトップの膨らみだと思われます。
ネック材に良く使われるマホガニーなど、比重の軽い木材は湿気を吸いやすいため膨張する一方、指板に使われるローズウッドやエボニーは比重が重くて湿気を吸いにくいことから、順反りになりやすいそうです。
ネックは塗装されていますが、万能ではないようです。
また、トップは表板、ブレーシング材ともに膨張し、それぞれの膨張が異なり、結果膨らみやすいのだそうです。
特に古いギターは、長年の弦張力に引っ張られ元々が膨らみ気味で変形しているため、その傾向が強いのかも。私の持っているギターは40年以上前のものばかりなので、殆どがそうです。
一日中除湿機をかけっぱなしにも出来ないので、この時期は乾燥する季節よりも多めに弦を緩めていますが、最終的にはトラスロッドを少しだけ逆ぞり方向に調整して使っています。
乾燥季は再び、トラスロッドを元に戻していますが、みなさんは、どうされていますか?