蓮な日記

LotusのF1が好きなので蓮な日記としましたが、音楽、靴などのテーマで綴ります。

牛骨サドル・ナットのオイル漬け処理に挑戦

興味本位で、牛骨サドル・ナットのオイル漬けをやってみました。

指板用のレモンオイルを使う例も紹介されていましたが、成分の化学的安定性から、合成エンジンオイルで試しました。

真空容器でつけると早くオイルが浸透するそうなので、食器用の真空容器セットも購入してみました。

本当は、無漂白の牛骨を使うそうですが、手持ちの入門機に装着した牛骨漂白サドルを外して漬け込んでみました。

ご覧の通り、素材によってオイルの浸透具合が異なり、また、素材のムラもはっきり出て、なるほど天然素材と納得。

音色よりも、チューニング時の「ピキ!」という事のを防ぐためなので、この程度の漬け込み具合で効果があるか、検証してみます。

まずヤマハFG-201Bですが、色もほんのりついてヴィンテージぽくなっていますが、弦の滑りが良くなったのか、チューニング時の「ピキ!」はなくなりました。

画像上:オイル漬け処理後、下:処理前

モーリスW-25も交換してみましたが、1弦以外のチューニング時の「ピキ!」はなくなりました。後はナットが原因かと思います。

色はこちらのほうが濃くなりました。

モーリスのサドル

音に関しては、モーリスの低音弦のサスティーンが伸びたのですが、これは弦で削れた部分を少し丸めて、点ではなくて面で弦を受けるようにしたからではないか?という気がしますが、ちゃんと検証しておけばよかった(-_-;)

サムピックあれこれ

普段の弾き語りはピック類を使わずに指弾きなのですが、昔、挫折したサムピックに挑戦することになりました。

前列左からヤマハFred Kelly、アリア、山崎まさよしモデル、James、TAB、タカミネ、タカミネ

10代でギターを始めて、ピックにも挫折してギターも辞めたのですが、25年くらい前に作曲用にタカミネのエレアコを購入して、サムピックもタカミネとTABを一緒に購入したのですが、やっぱり挫折。

数年前に弾き語りを始めてからも指弾きを続けていたのですが、学生時代のセインパイ方とフォークグループを結成しアコースティックギターパートを担当することになった際に、先輩から「鋪田、ピック使ってよ!」とお達しがあり、目下猛練習中の日々です。

そこで、使いやすいサムピックはないものか?といろいろ試していますので、ご紹介します。

並べてみると、形状も様々ですね。弾き語りでもフォークグループでもベースライン重視なので、低音がしっかり出るか。言い換えると6弦あたりをしっかりピッキングできるかを重視して選びました。

YAMAHA ヤマハ ピック Thumb Pick

ヤマハセルロイド製)

見かけがピアノみたいでかっこいいだけではなく、厚みも硬さもあるので低音弦をしっかりピッキングできるうえに、弦をこすってしまった時のノイズも気にならない優等生です。

ARIA サムピック Dreadnought -Thumb- Pick P-ADT

アリア・ドレッドノートセルロイド1.5mm)

形状に特徴がありますが、弾きやすく、硬さもあり低音弦もしっかり鳴らせます。試した中では一番低音が出る感じです。

ノイズは若干出やすいのは爪が長いから?それとも形状か?。でもしっかりピッキングできるようになれば問題ないかも。こんないいピックをアリアが出しているなんて知りませんでした。白い1.2mmもラインナップされています。

フレッドケリー(Fred Kelly) サムピック スリック ピック ヘビー(白)

フレッドケリー サムピック スリック ピック(デルリン製1.5mm)

丸みを帯びた形状とつるっとした素材が特徴。見かけによらず低音弦もしっかり鳴らせることと、ノイズの少なさが特徴。

他にも2種類、厚さの違うモデルがラインナップされています。

James JSP1L サムピック

James JSP1L サムピック(セルロイド製)

島村楽器オリジナル商品です。これも形状に特徴があり、アリアのものとよく似ています。特徴もよく似ています。アリアのものより低音弦のサスティーンが長く感じました。

山崎まさよしオリジナルモデル

山崎まさよしオリジナルモデル

かなり変わった形状ですが、指弾きだった自分には一番しっくりきました。たぶん指を当てる角度の関係じゃないかと思います。なので、これまで一般的なサムピックを使っていた方はなれるのが大変かもしれませんが、厚みはないのに、派手さはないものの、芯のある低音が出るのでおすすめです。

少し爪の部分が長いので、削るとちょうどいいかな?

まとめ

以上、低音弦の音がしっかり出ると思われるサムピックを紹介しましたが、フレッドケリー サムピック スリック ピックと山崎まさよしオリジナルモデルは200円台ですが、ほかは100円台で買えるので、ここで紹介したもの以外でも色々試してみてはいかがでしょうか?

アイバニーズ ウルテムピック サムピックというのも気になったのですが、あまり多く試しても迷うだけなので、今回はここまで。

なお、おすすめランキングサイトの評価は、売れ行きとスペックだけ見ていて実際には使っていない評価なのであまりあてにしないほうが良いと思います。どちらかというと弾き語り系なら弾き語り系、フィンガーピッカーならそうした方のブログを参考にしたほうがよいと思います。

まあ、弾き方や音楽の方向性で求められるものは違いますし、ピックの当て方で音色も変わります。色々試してみるのが手っ取り早いです。

あとは、どれか決め打ちで使ってちゃんとした音が出るように練習あるのみ。ですね。

SKYSONIC製T902 ピックアップを試す

参加しているフォークグループのメンバー用に、手持ちのFISHMAN製レアアースブレンド(Rare Earth Blend)以外のピックアップを試すため、SKYSONIC(ピックアップのブランドとしてはメジャーな中国メーカーらしい)のT-902という、ハムバックとコンデンサマイクを組み合わせた、レアアースブレンドのライバル?を試してみました。

パッケージはこのような感じ。今回購入したのは日本向け正規輸入品ではなく並行輸入品で、楽天でギターパーツを販売している店の1年間独自保証付きです。

並行輸入品は、ギターを挟む箇所がコルクではなくゴムであることと、マイクスポンジカバーが付属しないことと、日本代理店の3年保証が付かないことだそうです。また、正規輸入品はコネクタが4Pであると日本代理店のサイトに書いてありました。

T-902 T-903: コンタクトの増設について ※改造は自己責任として行い、補償対象外となります事をご了承ください。  スカイソニックの日本向け製品は4pのエンドピンジャックを採用しております。    902、903の配線は   TIP: ピックアップ  RING:電池の電源 パワー端子:未使用 となっています。 ​  つまり本来なら電池の電源はパワー端子に繋ぐべきですが、RINGに繋いでおります。  この配線のためにモノラルケーブル専用になっております。ステレオケーブルでは音が出ません。 ​  この理由はプラグの規格が製造国により僅かに差があり(恐らくインチとミリの違い)、ステレオプラグの接続よりモノラルプラグの方が出力が安定するためです。ステレオケーブルを使い2CH仕様にした時に稀にプラグの接触ノイズが出る場合は、プラグを変えてテストしてみる事をおすすめいたします。  ステレオプラグはノイトリックなどの信頼できるメーカーのものを使用する事をおすすめいたします。  もし902、903にコンタクトを増設し、ステレオアウトで2CH出力したい場合には配線を以下のように変更いたします。 ​   TIP :そのまま RING:コンタクト パワー端子:電池の電源  ​  コンタクトのアースは SLEEVE にまとめてください。  TIPをコンタクトとするかマグとするかは、PRO1の端子の例を参考にして各自で決定くださいませ。

そのほかにも日本向けにチューニングされている可能性もありますし、本物かどうか怪しい商品も有りますので、ネットでの非正規品の購入が心配な方は、国内正規品を購入したほうが良いと思います。私は以前から牛骨サドルなど買ってきたお店だったので購入に踏み切りましたが、Amazon並行輸入品を買う気にはなれませんでした。

次のリンクは正規代理店のAmazonストアです。

日本正規代理店は次のサイトです。

www.skysonic.net

テストという事もあり、エンドピンジャックの加工はせずに、付属のエンドピンホルダーと、マスキングテープで固定しました。

ライブでの使用が前提なので、手持ちのRoland AC-40で鳴らしてみました。

レアアースブレンドと違い、マイクとハムバックそれぞれ独立したボリュームダイヤルがあるので、マイクを最大にしてハムバックの音を足していきました。

ギターのキャラクターをそのまま(生音そのままというわけではない)素直に出力する点はレアアースブレンドとよく似ていますが、やはりマイクがあることが大きいですよね。また、ハムバックの出力はT-902のほうが大きくプリアンプなしでもライブでは使えそうで、性能を生かすためにプリアンプ使用が推奨されているレアアースブレンドよりも、こだわらなければ、手軽に自然なアコースティックギターらしい音が得られると思います。

ただ、T-902は割とはっきりローカットされているような気がするので、私みたいにひとりで弾き語りをする人より、バンドの中でもできるだけ自然なアコースティックギターの音を埋させないようにしたい人向きかもしれません。

ピエゾやマグネットの音が好みではない方にお勧めです。

ヤマハFG-201Bに牛骨ブリッジピンと弦溝切り加工

ヤマハFG-201Bに牛骨ブリッジピンと弦溝切り加工を施しました。

ブリッジへの弦溝切り

ヤマハFG-201Bはショートスケールということと、この個体はナット溝が低いおかげでとても弾きやすいギターなのですが、もう少しテンション感が欲しくて、ブリッジの弦が触れる部分に溝切り加工を行いました。

ヤマハアコースティックギターは、サドルとブリッジピンの間隔があるので、どうしても弦の立ち上がり角度が緩めです。

専用工具を持っていないので、プラモデル製作で使っていたミニノコギリと目立てヤスリ、小型のヤスリなどを使って溝を切りました。

上:施工後、下:施工前

ほんの僅かですが、テンション感が強くなりました。

ただし、ジャンク品だったので自分で加工しましたが、そうでなければ専門家にお任せするところです。

また、ブリッジピンを樹脂製のものからSUCADのF-3620という牛骨製の物に交換しました。行きつけの楽器屋さんに相談して取り寄せていただきました。ドット付きはF-3621という品番です。

www.hosco.co.jp

ただし、一番太いところで約5.2mmあり、そのままではヤマハのブリッジにぴったりと収まりませんので、ヤスリとサンドペーパーで削って約5mmにしました。少しづつ加工します。

サドルを樹脂製から牛骨製に交換した時もそうでしたが、オール合板の安価なギターのほうが効果がわかりやすく、リッチで少しシャリンとした高音が出てきました。

PICKBOYのほうが幾分安くて約5mmと細いので、こちらの製品でもよいかな?多分どこの楽器店でも取り扱いがあります。

shop.nakano-music.co.jp

楽器との相性とサドルの材質の組み合わせで、TUSQやエボニーのほうが好みの音になるかもしれませんが、エレキギターと違って、素人でも簡単に交換できる数少ないパーツなので、サドルとブリッジピンの交換をしてみてはいかがでしょう?

ヤマハFG-201Bをリペア

ヤマハのFG-201Bをリペアしました。

ペグ穴補修

ペグ穴の補修は、爪楊枝とタイトボンドで。

余分なところをカッターで切ってから紙ヤスリで仕上げ、ニスでタッチアップしました。

キリで当たりを付けてからピンバイスで下穴を開けます。

1番安価なタイプながら、ペグにはYAMAHA JAPANの刻印。

サドル交換

サドルがだめになっていたわけではありませんが、リペアの練習用としてやってみました。

写真は手前から、牛骨製オイル漬け、無漂白牛骨製、一般的な漂白牛骨製の三種類のサドルです。今回は、無漂白のものを使用しましたが、実は1番硬かったりします。

小型の万力で固定して、金属ヤスリで大まかに整えたあと、紙ヤスリで整えて行きます。仕上げにコンパウンドで磨きます。

サドル底の平面を出すのはなかなか難しいので、小生は専用のサドルサンダーを使っています。

サドル交換の効果ですが、樹脂製から牛骨やTUSQ製に変えると、月並みですがリッチな音になります。特に安価なオール合板ギターだとその効果がよくわかります。逆に言うと、単板ギターだと、元々ボディもしっかり鳴っているから、その効果が分かりにくいけれど、安価なギターは弦の鳴りが中心なので、そこが変わると効果もわかりやすいのかも知れませんね。

また、TUSQはキラキラしすぎるきらいもありますが、牛骨の方が低音もしっかりと出て、まとまりが良い気がします。このあたりはギターの相性とか好みの範疇ですが。

さて、このFG-201B、ネックはほぼ真っすぐですが、この時期のギターのブリッジが厚く標準弦高は高めなことや、主にローコードでの弾き語り用なので、6弦12フレットで2.7mm、1弦で2.2mm程度にしました。これでも充分弾きやすく、入門機とはいえ、さすがは70年代のヤマハFG。音量や音色も十分満足できるものでした。

音域は、モーリスW-25の方が広くバランスが良い気がしますが、FGの方は中音域が前に出て音量もあって、これはこれで個性が有って優劣ではないと思います。

セミハードケース目当てで約10,000円で買ったけど、ネックが真っ直ぐだったのが幸運でした。

ピックアップ付けて、バンド練習に持って行こう!

最初に買うギターだったかも知れない、ヤマハ FG-201B

ヤマハのFG-201Bというオール合板のいわゆるフォークギターを購入しました。

ヤマハFG-201Bとセミハードケース

オレンジラベル?

生まれて初めて買ったギターはモーリスW-20。高専1年の冬、市内の河合楽器で購入しました。

このFG-201Bと交互に手に取って決めたように思います。河合楽器だったのは、小学生まで音楽教室で電子オルガンを習ったことがあったから。

決め手はネック。ヤマハよりもモーリスのほうが握りやすかった。ただそれだけで、音のことなんかわかるわけもなく。

実は、セミハードケースを探していたところ、セミハードケース付きのギターというか、ギターが付いてくるセミハードケースともいうべきこのギターに出会ってしまいました。この頃のセミハードケースはなかなか出来が良いです。

ただ、うっかりしていたのが、ショートスケールのFGだったので、手持ちのギターが入りません。

また、4弦のペグ穴が駄目になってたり、6弦のペグ付近に微かなクラックなどもあり、年式ならではのコンディション。

4弦のペグ

6弦ペグ横のクラック

ネックはまっすぐ

FG-201Bのヘッド

ヤマハのFGシリーズは、発売時期によって人気が(評価が?)異なるようで、最初期の赤ラベル期、黒ラベル期はジャパンビンテージとして高価がついているようですが、このFG-201Bのようのオレンジラベル期はあまりありがたられていないようで、もしかしたら状態の良いものが安く手に入るかもしれませんね。

セミハードケース目当てで約1万円というこの個体。幸いにもネックが真っ直ぐなので、ちょっと直して、フォークグループの本郷姉妹用にでもしてみようかな?

メジャーなFG-180じゃないところが良いかも。

参考までに当時のカタログ(1978年)に掲載された主要緒元を掲載します。

胴型 ヤマハオリジナルウエスタンタイプ
弦長 636mm
表板 えぞ松
裏/側板 サペリ
ナトー
指板/下駒 パリサンドル
糸巻 TM-15(カバー付き)
ヤマハライトゲージ
棹反り修正 ジャスティングロッド付き
発売当時の定価 20,000円
製造年 1978年から1980年(シリアルからすると1979年製)

なお、前モデルのFG-201は、サイド・バックがクインズランドウォルナットだったそうです。

ギターのサドルも消耗品

最近、N-1000の音、特に6弦がぼんやりして来たと思ってたら、サドルが写真のように削れて轍が出来ていました。

中古を購入して2年半。

弦交換の度にチェックしておくポイントだったのですが、全くノーマークでした。

ヤマハのこの時期のサドルは3mm厚で幅が75mmなので、なかなか適合するものが無かったのですが、Amazonで、『アコースティックギター用 75mm幅 オイル漬け牛骨製サドル』という商品が見つかり注文、交換しました。

https://amzn.asia/d/e7gSIpq

メルカリにも同じ商品が

https://jp.mercari.com/item/m54837333727

2.5mmの弦高にするために、何度も調整しながら削りました。N-1000はブリッジの厚みがあるので、御覧の通りペタペタです。

全く音が変わりました。

購入時についていたものもどうやらオイル漬けの牛骨製のようですが、具体的には、ぼやけた輪郭がはっきりして、サスティーンも全く別物。

劣化した樹脂製なんかだと、より効果があるかもしれません。

なお、オイル漬けのサドルにしたのは、弦との滑りが良くなって、チューニング時の「ぴきっ!」という音がしなくなるとの触れ込みだったからです。音に対する影響はどうなのかな?

たまには、サドルやナットもチェックせねば。