ヤマハのFG-201Bをリペアしました。
ペグ穴補修
ペグ穴の補修は、爪楊枝とタイトボンドで。
余分なところをカッターで切ってから紙ヤスリで仕上げ、ニスでタッチアップしました。
キリで当たりを付けてからピンバイスで下穴を開けます。
1番安価なタイプながら、ペグにはYAMAHA JAPANの刻印。
サドル交換
サドルがだめになっていたわけではありませんが、リペアの練習用としてやってみました。
写真は手前から、牛骨製オイル漬け、無漂白牛骨製、一般的な漂白牛骨製の三種類のサドルです。今回は、無漂白のものを使用しましたが、実は1番硬かったりします。
小型の万力で固定して、金属ヤスリで大まかに整えたあと、紙ヤスリで整えて行きます。仕上げにコンパウンドで磨きます。
サドル底の平面を出すのはなかなか難しいので、小生は専用のサドルサンダーを使っています。
サドル交換の効果ですが、樹脂製から牛骨やTUSQ製に変えると、月並みですがリッチな音になります。特に安価なオール合板ギターだとその効果がよくわかります。逆に言うと、単板ギターだと、元々ボディもしっかり鳴っているから、その効果が分かりにくいけれど、安価なギターは弦の鳴りが中心なので、そこが変わると効果もわかりやすいのかも知れませんね。
また、TUSQはキラキラしすぎるきらいもありますが、牛骨の方が低音もしっかりと出て、まとまりが良い気がします。このあたりはギターの相性とか好みの範疇ですが。
さて、このFG-201B、ネックはほぼ真っすぐですが、この時期のギターのブリッジが厚く標準弦高は高めなことや、主にローコードでの弾き語り用なので、6弦12フレットで2.7mm、1弦で2.2mm程度にしました。これでも充分弾きやすく、入門機とはいえ、さすがは70年代のヤマハFG。音量や音色も十分満足できるものでした。
音域は、モーリスW-25の方が広くバランスが良い気がしますが、FGの方は中音域が前に出て音量もあって、これはこれで個性が有って優劣ではないと思います。
セミハードケース目当てで約10,000円で買ったけど、ネックが真っ直ぐだったのが幸運でした。
ピックアップ付けて、バンド練習に持って行こう!