コロナ禍の影響もあり、ライブにマイクを自分で持ち込む出演者の方も多くなりましたね。マイクに関心を持つ人が増えるのは良い事です。
PAオペレートしたときによく持ち込まれるのは、SHUREのBETA58、SM58が多いのですが、Sennheiserのe935(写真)やAKGのD5やD7も見かけますね。だいたい1万円代なかばから2万円くらいで購入できるものばかりです。
歌唱に自身のある方は、SHUREのKSM8が良いですよ。何度か持ち込まれましたが、コンデンサマイクのように解像度が高く、まさに耳元で囁く歌声さえも忠実に再現してされます。
私がオペレーターとして現場で使うのはやはりSM58が多いのですが、女性ボーカルではSM57やe935もよく使います。バンド系だとBETA58は欠かせません。そのほかワイヤレスマイクにSennheiserのe835カプセルのものを使用しています。
正直言ってリハーサル時間が十分取れないまま出演者が入れ替わるライブだと、せっかく持ち込まれたマイクを十分活かせない可能性もあるので、もし皆さんがマイクを持ち込むのであれば、リハーサル(練習ではなくてサウンドチェック)がしっかり出来るライブで、しかも事前にライブハウスにどんなマイクを持ち込むのか伝えておいた方が良いかもしれません。
私はスピーカーチューニングにはSM58を使う場合が多いのですが、SM58を基準にしてスピーカーチューニングをしている現場はまだまだ多いのではないでしょうか?
そんな事を考えると、マイマイクはオペレーターも慣れたSM58が一番良いかも知れませんね。
わざわざSM58を買う意味あるのか?という声もありそうですが、ライブハウスや練習スタジオのマイクはそれなりに使い込まれている可能性もありますし、衛生面などからも敢えてスタンダードなマイクを選択する意味は大いにあると思います。
特に、マイクスタンドに固定する弾き語りの場合、BETA58のように指向性がスーパーカーディオイドのマイクだと、軸から外れた途端に音が拾えなくなる事も多いので、SM58のようなカーディオイド(つまり単一指向性)の方が向いていると思います。
今一度、SM58見直してみませんか?