1972年製の芳野楽器からモーリス楽器製造へ社名変更する時期のモーリスW-25です。トップはスプルース合板、サイド・バックはローズウッド合板、ネックはマホガニー、指板・サドルはローズウッドだと思われます。2023年5月購入しました。
1972年に芳野楽器からモーリス楽器製造へと社名変更したそうですが、1971年までのモデルは、筆記体風の初期ロゴ、Morris以外に会社名であるYOSHINOの標記がある釣り鐘型のトラスロッドカバー、積層ネックブロック、ロングサドル、などの特徴があります。
一方、1972年以降のモデルは、トラスロッドカバーにYOSHINOの標記がなくなり、ショートサドルになっているのが一般的のようです。
ところがこのモデルは移行期なのか、1972年製にもかかわらずトラスロッドカバーにYOSHINOの標記があります。
1969年製のW-23と比べると、グレードの違いもあるかと思いますが、ミッドレンジはそれほど前に出ず、どちらかというとクリアなバランスの取れた音の印象です。
合板なので倍音は望めませんが、サスティーンもあってもしかしたらライブにも使えそうな気がします。