今回は、ついケーブルを買ってしまった話です。
マイクケーブルだってシールド構造なのに、楽器用のケーブルだけ、シールドと呼ばれることが多いのは何故でしょう?
僕がPAの現場にいた頃は、ケーブルはカナレばかりでしたが、後になってBELDEN(ベルデン)製がいいんだぜって言う話が出てきました。
3極のXLRプラグをキャノンプラグなどと呼んでいた通り、プラグはCannon(キャノン)製が一般的でしたが、スピーカーケーブルのプラグがNEUTRIK(ノイトリック)製のスピコンになり始め、今ではマイクケーブルのXLRプラグもノイトリックが多いのかな?
連日過酷な環境におかれるPA現場で大量に使われるケーブル類は、金に糸目をつけないオーディオマニアやスタジオのように高級なものを使う訳にもいかず、カナレ製がほとんどでしたが、いまはどうでしょう。
ところで演奏者側からすれば、大量に用意するわけではないケーブルには、それなりにお金をかけられますし、電源ケーブルなども含めて非常に趣味性の高い領域です。沼とも言われ、カルトな製品もあるらしいですね(-_-;)
そんなわけで、手持ちのギターパーツがネットオークションで売れた資金を元手に、初体験のいわゆる高級ケーブルを購入してみました。
購入したのはNAZCAというブランドで、バードランドというギターショツプの自社製。
まず一本目は、ステレオケーブルとか、TRSフォンケーブルとか呼ばれるものです。NAZCA BELDEN STEREO CABLE ver2というものだそうです。色はゴールドラインの入ったものはもう無くて、黒一色になるそうです。
私のアコギに取り付けてあるピックアップが、マグネットピックアップとコンデンサーマイクの音を、ステレオ出力できるジャックを使い別系統で出力し、ステレオ入力ジャックのついた2CHプリアンプに入力して、マグネットピックアップとコンデンサーマイクのボリュームを別々に調整するシステムになっているので、ステレオケーブルを使います。
かなり剛性があるケーブルで、ライブでは特に問題はありませんでしたが、軽いプラスチック躯体のエフェクターにつなげると、落ち着きが悪いかもしれません。
もう一つは、ウクレレ・アコギ用の2P(TS)プラグのついた3mケーブルとパッチケーブルで、こちらはとてもしなやかでHiFCケーブルというのだそうな。プラグも小型です。
プリアンプからライブ会場のDIに接続する際に使います。使っているプリアンプは2ch入力ですが、2ch別々でも、ミックスしてモノラルでも出すこともできるので、こちらを使います。
パッチケーブル
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高級ケーブルになったら音がよくなるかどうかは、個人の感覚の違いや聴く環境によっても大きく左右されます。間違いなく伝送ロスなどが減るので、出力された音の劣化は少なくなると思います。3mくらいのケーブルと20mのケーブルを比べたらさすがに誰でもわかるかもしれません。
が、僕らアマチュアが出演するようなライブだと、会場の音響設備のグレードとも関わる事なので、聴感上変化を感じにくい自己満足の世界かもしれません。DTMとかやるならメリット感じやすいかな?
弾き語りライブやるだけなら、まあ、普通にカナレでいいと思いますが(-_-;)HiFCは取り回しがよくていいですよ♪
変わったケーブルだと共演者のものと取り違えることがないメリットもあるし(^^)、気分も高揚するかもしれないので、気分転換におひとついかが?